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2016.08.18

小坂氏の昭和らしい融合的デザイン感覚


こんにちは。
今井です。

最近とても暑いですね。
ようやく夏本番というところでしょうか?

そんな中でも私は変わらず物件取材。

皆様に素敵な物件をお届けできるようにと街中を歩き回っています。


先日アップした「ガーデンハウス」。
その横には素敵な緑地が広がっていて、思わず入ってみると、とても広大な緑地が。

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どんどん登っていくと、小ぶりな門が待っていて、その先には綺麗に手入れがされた石畳が広がり、右を向くと大きな樹木に囲まれてひっそりと佇む旧小坂別邸が顔を出しました。

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ここは、元実業家で政治家でもあった小坂順造の別邸。
現在は世田谷区が敷地を買い取り管理しています。

世田谷区内の国分寺崖線沿いには多くの近代別邸建築が存在したが、そのうち現存する唯一のものです。

開放されている時間は自由には入れるので、入ってみるとスタッフの方が色々説明してくださいました。

まず、入ってすぐ見えてくるのは、真ん中の畳部屋とその周囲を囲む縁側。
この日は太陽も良く出ていて、座布団を干されていましたが、それさえも様になっていました。

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右奥に進むと書斎。
西洋的なつくりをベースにしつつも、暖炉の上には仏様の台座として作った部分もあります。壁は袋張りとよばれる空気の層を持つ黒塗りの壁で構築されています。

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別の部屋へ進む道中の縁側の天井には1枚の木を板にした屋根が続きます。

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当時、最新しいであった米国フリッジデール社の冷凍冷蔵庫。
まだ大きな氷を入れて冷やしていた当時の日本。
それに対して、この冷蔵庫には製氷機がついており、氷のある部分が冷凍庫として既に機能していました。

今もなおこのビンテージを探しているファンは多く、古い家電が好きな私としてもとても感動的な出会いでした。

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最後に訪れたのは寝室。

ここはまさに、彼のセンスが一番凝縮した部屋でした。

西洋の匂い漂う家具はありつつも、決して華美さはなく、
直線同士でバランスの取れた部屋の中にしっとりと佇む曲線と錆が美しい照明。

枠にはめ込まれたガラスも、ダイヤ型の模様によって統一感が出ていました。
このガラスは、ステンドグラスの技法が使われ、枠を先に作ってから流し込まれているそうです。


奥に見えるバルコニースペースに腰かけさせていただきましたが、全面窓でも、夏日でも、とても柔ら中日が差し込む空間で、ずっとここで安らいでいたい気分になる、暖かい場所でした。

ソファも当時のものがそのまま置かれているので、経年変化による布部分のほつれなどから、小坂氏や周囲にいらっしゃったご家族などの日頃の生活が想像でき、不思議な気分に包まれました。


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当時、最先端のセントラルヒーティングも採用しているのは、小坂氏が長野にゆかりがあったからのようです。


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各部屋に呼び鈴があり、引っ張るとここでまとめてわかるようになっていました。


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出口間際で出会った小さな電話部屋。
今はもう電話自体はありませんが、この小さな小部屋にも空間の圧迫感を感じさせないために、天井が少し高く取られているのも特徴でした。

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こちらでは、スタッフの方がいつでもご案内してくださるとともに、茶室では定期的にお茶の会が開かれ、海外の方々も多く訪れるそうです。

こういう場所が、良き時代の遺産として永くにわたって残っていくことで、新しいものだけに頼るのではない、時の産物の中で暮らす豊かさを、語り継いでいくことが、私たち今を生きる世代の責任だなと、改めて感じる時間でした。

ぜひお近くにお寄りの際は立ち寄ってみてください。


■瀬田四丁目旧小坂緑地
住所:〒158-0095 東京都世田谷区瀬田四丁目41-21
入場料:無料 
休園日:月曜日
開園時間:9:30~16:30
詳しくは公式HPにてご確認ください。




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"つなぐひと"
今井 朝美 Imai Tomomi
モノ・コト・ヒトそしてイエの縁つなぎをする編集好き。

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