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2014.05.29

BRUTUSとリノベーションプロセス

クライアントさんから、ご担当さ
れたナンバーのブルータスを頂き
ました。

ありがとうございます!


「親と子」

というタイトルで、子育てについて
の哲学や実例を交えて紹介されてい
る今回の号は、1人の親としてとて
も考えさせられましたし、1人の指
導者(ミニバスケットボール)とし
ても、あるべき姿を再度考えるきっ
かけになりました。

リノベーションで部屋のゾーニング
を考える時でも、子育ての哲学を反
映した空間になるでしょうし、親と
して子供をどう育てていくか、が空
間構成の大きな要因となる事は間違
いありません。

そういう意味でも、リノベーション
(家創り)は、哲学の要素を多分に
含んでいると思いますし、大切なの
はプロセスなのだと思います。

これからリノベーションをされる方
は是非、このプロセスを楽しんでく
ださい。

因みに私の子育てにおいて、哲学は
2つ。

「大切なことを明確にすること」
「愛すること」

私は決して人に誇れるような、素晴
らしい幼少時代を過ごしてきたわけ
ではありません。

ですから子供にそれを強要すること
もありません。
お前の子供は伸び伸びしすぎだ!と
言われることもあります。

ですが、「人に迷惑をかけない事」
「礼儀」「感謝」など、私にとって
大切にしている事は、
何があっても、どんな時でも、強く
意識させます。

愛する、というクダリは、人様にお
聞かせできるような話ではないので
割愛しますが。。。

とにかく、人それぞれ子育て観があ
るので、そこをリノベーションプロ
セスで徹底的に掘り下げて考えてみ
ることも、素晴らしい経験になると
思います。

建売りやパッケージングの家では決
して味わえない事です。

2014.05.18

柿の木坂建築手記




柿の木坂の中古マンション×リノベーションのお家を、
本日お引渡しさせていただきました。

思えばこのお宅の完成までには、物件サーチングのフ
ェーズに始まり、基本設計、VE等の要所で様々なスト
ーリーがあり、お引渡しを迎えた本日、それらが走馬
灯のように頭の中を駆け巡りました。

昨日行った完成お披露目会には70名を超える方々にご
来場いただきました。皆さんからいただいたお言葉は
どれも嬉しくなるものばかりで、そして何よりおひと
りおひとりの平均滞在時間が1時間を超えるという事
態に、「居心地が良いんだな。」と勝手に良い解釈を
して、ニンマリしておりました。

簡単ではありますが、頭がどっぷり浸かっているうち
に、この物件のストーリーを記しておこうと思いたち、
長文で失礼いたしますが、ご興味のある方はお読みい
ただければと存じます。







建築手記

この共同住宅が建てられたのは、東京オリンピックの
直前。

同じく東京オリンピックに向けて建設された駒沢公園
の塔の桁のデザインと似ており、この時代のデザイン
の勢いを強く感じます。

このマンションは、管理規約で植栽の栽培を奨励して
います。
同時に、洗濯物をベランにて干す事を禁じていること
からも、街からの見え方・街との関係性を意識し、街
並みを形成する上での個体の役割をとても強く認識し
ている、文化的な建物だと思います。

東・南・西と巡っている大谷石の塀と、植物の有機的
な姿、そして幾重にも重ねられた直線の美しいライン
が、とても印象的です。


今回リノベーションをするにあたって、気を配った点
について、少し書き記しておきます。


ひとつめは、外とのつながりを大切にすること。

この部屋に一番初めに立ち入った時、ここを吹き抜け
る風の気持ちよさに、感動しました。

これを最大限活かして行くことは絶対に必要であると
強く感じ、東西の大開口を風が駆け抜ける道の確保を
大切にしています。

そして、プライベート空間は基本的に全部屋2か所の
開口を確保しており、室内のどこにいても気持ちの良
い空間になるように構成しました。

天井に配したルーバーは、この建物のファサードを構
成している桁のデザインを室内にも踏襲し、内と外の
関係性を緩やかにつなげる様にしました。

また、約50年の間大切に磨かれながらメンテナンスさ
れてきた塀で使用されている大谷石は、このマンショ
ンの積み重ねてきた歴史のそのものであることから、
室内にも一部取り込み、これから自身もこの意識の高
い集合住宅の一員として住み継いでいく意思を表して
います。





もう一つは、家族の子育てに対する考え方を、空間に
体現するということ。

これから思春期に入っていく子供を3人抱え、家族の
在り方を模索した時に、その関係性と距離感、という
キーワードが今回のリノベーションの大きな要素の一
つになりました。

幼少期~発育期の小学校過程を経るまでは、家族とい
う塊を行動の最小単位と考えて、キッチンを中心とし
た母親の目の届く範囲内で行動が行われる様に誘導し
ています。

リビング空間として想定している西側の空間とも、壁
で仕切るのではなく、家具で仕切る程度に緩やかに仕
切ることで、それぞれのスペースで過ごす際の気配を、
それぞれが感じることを出来るようにしました。

同時にそれが、風の流れを確保するのにも役立ちまし
た。

帰宅時は必ずパブリックスペースを通過することで、
必然的にコミュニケーションが生まれる構成にしてい
ます。

それぞれの個室はミニマル空間です。

これはやはり家族の求める関係性から決定した広さで
す。
子供たちの生活が個室で完結するのではなく、個室は
あくまで自分の所有物をオーガナイズするスペースで
あることと、快適な睡眠をとることのみを目的として
おり、それ以外は極力機能を持たせないことで、なる
べくパブリックスペースに誘いたい、という子供との
距離感を考えた構成です。

中学~大学期の、勉強などにて個人の時間を必要とす
る時期は、めぐろパーシモンホール内にある八雲中央
図書館を自邸の書斎感覚として利用することを、念頭
に置いております。

この感覚を持つことで、更に街との関わりを維持する
ことが可能になったと考えております。







もう一つ、強く意識したこと。

それは、生活の中で四季を感じることができ、豊かな
暮らしを送れる様にすること。

日本は四季を味わえる、素晴らしい自然環境を有した
国です。

その四季を、室内に居ながらも感じることが出来るよ
うに、東西に広がる2つのバルコニーのプランターを利
用して、春夏秋冬を、視覚・嗅覚・触覚にて楽しめる
植栽計画を実行しました。

春は東京タワーの方向に、シマトネリコとイロハモミ
ジ、オリーブなどが花を咲かせます。また、この方向
にはタモも植えており、室内の大部分で使用している
木材との親和性を図っています。

夏はラベンダーの香りが東側から吹く風に乗って室内
に流れ込み、秋にはいろはもみじの葉が赤づく姿を眺
めながら、ブルーベリーの実を収穫し、冬には南天の
真っ赤な実と蝋梅(ろうばい)の香りを楽しむことが
出来る空間。

南天は、難(南)を転(天)じるといういわれがある
ように、江戸時代から縁起木として日本人に浸透して
いる植物です。

更に、植物の少ない冬には鳥が南天の実を好んで食べ
に来ます。
そんな、鳥が集まる空間になって欲しいとの意味も込
めております。

また、東西それぞれにある、大開口させることが可能
な窓。
ここを解放する際、NAKEDの名の通りおおっぴろげに
開け放つことこそが、この空間を最大限気持ちよく使
うことだと感じ、網戸で遮るのではなく、虫除け効果
も期待できるユーカリやジャスミンなどを植えること
で、防虫効果を確保しております。



建築的な美しさはもちろんですが、上記の考え方の様
な、その土地の気候や風土や文化や、そこに住まう人
の世界観について考査をしました。

これは、このお施主さんで、この場所で、この価格で、
成立する個別解だと思います。

人それぞれに個別解が存在しますので、その正解を求
めていくプロセスにこそ、リノベーションという空間
を再定義する手法の大きな意義があると思っておりま
す。

私たちは、中古マンションの購入とリノベーションの
ワンストップスキームでハードウェアを造っておりま
すが、ハードの構築を通して、本質的な豊かさ、とい
うソフトウェアを創ることを、何よりも何よりも大切
にしております。


空間ディレクター
和泉直人

2014.03.28

住まいに愛着を持つ ということ

住まいに愛着を持つ 

と字面だけ見ると、なんだか夢物語の
様に感じてしまう方もいるかもしれま
せんが、実際に、そんな事を叶えてい
る方が普通にいるんです。

リノベーションのプロセスで、自分で
手を入れる事によって、その感覚がと
ても強くなります。

私も自分も自宅をリノベーションした
際に、レンガを貼ったり漆喰を塗った
り、塗装をしたりなど、様々な事をセ
ルフで行ったことによって、家に対し
ての愛着はとんでもなく湧きました。

多分これって、セミオーダーでもカラー
セレクトプランでも、どんな事を行って
も湧いてくる感覚ではなく、友達や恋人
や家族や、自分とその仲間たちが、ワイ
ワイ楽しく行うことでしか得られない
感覚なんだろうと思います。

愛着が湧くと、自分で手入れする様にな
ります。
手入れをすると、建材は長持ちする様に
なりますし、経年劣化ではなく、経年変
化でいい味が出る家になっていきます。


そんな素敵な経験をされているクライアント
さんの住宅(中古マンション×リノベーシ
ョン)を、明日お披露目させていただきます。

場所は、世田谷区砧。
60㎡もあるバルコニーには、夕暮れ時を豊
かに過ごせる縁側が配置されています。

明日の予定で大変恐縮ですが、お時間の
許す方には是非ご覧いただければと存じ
ます。

ご案内状


空間ディレクター
和泉

2014.03.22

リノベーション済み物件

こんにちは。
空間ディレクター和泉です。


最近クライアントさんから良くある質問
の一つが、

「リノベーションされていない物件は、
どこでどうやって探すのか?」

というもの。

エンドユーザーの皆さんに近い情報は、

・企業が届けたい情報
・資本が投下された物件の情報

のいずれかが多いので、リノベーションされ
た物件が多いと感じられるのも、無理はあり
ません。

ですが、世の中にはそうではない物件もたく
さんあります。

私たちおんぼろ不動産マーケットのサイトで
は、なるべく多くの良質な不動産情報を掲載
する事を心がけておりますが、諸事情にて掲
載できない物件も多々あります。
というか、むしろ掲載していない物件の方が
圧倒的に多いです。

掲載していない=リノベ済み物件しかない。
という訳ではありませんので、お問い合わせ
は大歓迎です。

ただ、私たちは物件のお問合せというよりは、
物件ありきではなく、その前段階の住まい方
を考えるところからご一緒する事が多いです。

現代は情報が氾濫している為に、自分の生き方
・暮らし方をステレオタイプにあてはめて考え
たくない。という方が多いですし、単に不動産
情報に振りまわされないことが、結局はより豊
かな暮らし方が出来る、という事を、かしこい
方々は知っているのですね。

不動産情報からスタートしない。
暮らし方を考える事からスタートする新居選び・
創りは、お気軽にお問合せくださいませ。

おんぼろ不動産マーケットお問合せページへ

2014.03.14

コモディティ化された住宅と個性豊かな住宅




街並みは、街の共有財産なのだと思う。

その街で取れる土を混ぜた珪藻土の外壁だったり、
やはりその土地で取れる粘土を原材料とした瓦だ
ったり、その街らしい街並みというのは、その街
のアイデンティティと言っても過言ではない。

そしてそれは、継承して然るべきなのだと思いま
す。

海外の方が訪れた際に美しいと絶賛するのは、秋
葉原でもお台場でもなく、そんな街並みなんだと
思います。

多くの方がチンクエテッレを美しい街だと認識す
る様に。

ですが最近は、建材の発達にも助長されて、随分
と状況が変わってきています。

冒頭の様にその地域性を脈々と受け継いだ建物は、
かなり数が減ってきました。

代わりに台頭しているのが、量産式普及型住宅です。
これは各地の住宅展示場で、同じ様なスペックで販
売されている様に、均一化された安定感が売りです。
高度経済成長期には住宅を量産する必要がありまし
たので、このスキームが成立しました。

でも現在では、残念ながら必要とはされていません。


おんぼろ不動産マーケットで現在進んでいるプロジ
ェクトの一つに、駒沢公園の近くの物件があります。
中古マンションのリノベーションです。

その中古マンションは、東京オリンピックの頃に
建てられており、駒沢公園の五重の塔をオマージュ
した様な井桁が特徴の、意匠性の高いヴィジュアル
を誇ります。

バルコニーに植栽を植える努力義務が課されていた
り、皆で共同住宅の価値を維持していこうという意
識が非常に高い住宅です。
外構に使われている大谷石も、丁寧にサンディング
されて美しさを保っています。

こんな住宅は、現代のデベロッパーの販売戦略下で
は、量産出来ませんよね。残念ながら。

コモディティ化された住宅か、
個性豊かな中古マンション×リノベーションか。

本当に豊かな生活を送る為に必要なハードウェアを、
しっかりと見極めないと損をしますので、ご注意く
ださいね。

豊かな生活を送る為の中古マンション×リノベーシ
ョンは、おんぼろ不動産マーケットまでお気軽に お問い合わせくださいませ。

空間ディレクター和泉

2014.03.06

スイッチ




こんばんは。
空間ディレクター和泉です。

空間構成ののゾーニングを行う際は、
まずは大きなところで、風の流れや、日
の入り方。そして一番心地よい風景を切
り取り方だったり、外部との関係性を
どう実現していくか、などなど。

大きな部分からの構成を考えます。

そうしてパブリックとプライベートの
関係性や、動線・高さによるシーンの変化
などなど、様々な事を考慮して構成して
行きます。

そんな中、最終工程に近いところで行うの
が、掲題のようなスイッチだったり、トイ
レのペーパーホルダーだったりします。

ゾーニングから比べると、とても小さな
パーツではあるのですが、「神はディテール
に宿る」と言うくらい、ディテールは重要
でもあります。

そんなスイッチには、実は様々な種類がある
ことをご存知でしょうか。

飛行機のコクピットにある様な
「トグルスイッチ」だったり、
黒皮のプレートを使ったものだったり、
空間のテイストによって選んでみるのも
楽しいのでは??
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