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2017.08.06
家への愛着。
柱に刻まれた、身長の推移の刻印。
昨日、これからはじまるリノベーションの現場で発見しました。
30代以上の方は特に、ご自身の成長記録を、実家の柱に刻んだ方は
多いのではないでしょうか。
日本の家は、新築されてから壊されるまでの平均築後年数が、諸外国に
比べて格段に低い、約30年程度というデータがあります。
これは、建築物の物理的な限界値を示しているわけではなく、あくまで
経済活動における要因が、根幹にある数字です。
でも、こんな刻印がある家は、単に経済活動の為にスクラップ&ビルド
するのではなく、大切に大切に、使い続けていこう。住み続けていこう。
と思わせてくれますよね。
因みにこの物件では、こんなヴューがあります。(都内ですよ。)
一面、竹林なんです。
アスファルトの上を通ってくる風と違って、この竹林を通ってくる風は、
なんだか少し涼やかです。
室内はリノベーションで如何様にもなりますが、例えばカーテンを開けた時
の気持ちよさ。という感覚はリノベーションではコントロールしずらいので、
物件を目利きする段階で検討する事をお勧めします。
因みに、「緑視率」という考え方があります。


[ 空間ディレクター 兼 仕立屋 ]
和泉 直人 izumi naoto
建築・不動産・デザイン・マーケティングの
4足のわらじを履く、空間創り・不動産目利
きの専門家。
北海道釧路市出身。3児の父。
*詳しくはこちら
2017.07.09
加地邸に想いを馳せて。
空間ディレクター和泉です。
昨年、継承をさせて頂いた「加地邸」。
加地邸とは、フランクロイド・ライトの愛弟子である遠藤新氏の設計による、
日本は高度経済成長期以降、「住み継ぐ」という概念が、マイノリティ化
してしまいました。
この建物も、建築雑誌では散々紹介されている放っておいたら壊される
可能性がありました。
と言うのも、俗に言う「THE・不動産屋さん」に話を聞くと、建物は価値が
なく、建売用地として売るしか方法がないので、〇〇円程度です。
と言う状態だったのです。
何も、私達は全ての住宅をリノベーションしようという気は更々ないですし、
という考えなのですが......
創り手や住まい手が、丁寧に丁寧に、愛しながら暮らしてきた住まいであり、
と感じました。
とはいえ、ここを「価値」として判断してくれる方、判断できる方は非常に
少なく、利活用方法や収益化方法など、リアルに所有する事を考えると、
継承は困難を極めました。
先日、スタッフ達と、この加地邸にお邪魔してきました。
(こうしてお邪魔できるという事は、継承が成功裏に終わったからなのですが、
その話は別機会に譲ります)
築年数という基準値ももちろん一つの要素でしょうが、その判断軸のみならず、
もっと多面的に「豊かな暮らしを創っていくこと」。
これこそが、家を買う・家を作る際に、初めに、そして最も重要視していく項目
なのだと、あの空間に身を置く度に思い知らされます。


[ 空間ディレクター 兼 仕立屋 ]
和泉 直人 izumi naoto
建築・不動産・デザイン・マーケティングの
4足のわらじを履く、空間創り・不動産目利
きの専門家。
北海道釧路市出身。3児の父。
*詳しくはこちら
2017.06.23
リノベーション後のくらしの見学会を開催いたします!
おはようございます。
おんぼろ不動産マーケットの手塚です。
7月2日にリノベーション後のくらしの見学会を開催いたします!
今回のリノベーションのキーワードは、
『琴・三味線・着物』特に、ご夫婦の方や、女性お1人暮らしの方にご覧いただ
この家の中心、リビングの一角に2方に竹の縁側を備えた
それぞれの稽古をするために設えられました。
畳の間の奥には、書斎機能としてのスペースを設けました。
室内に優しく流れゆく風をほのかに感じながら、落ち着いて執筆活動をすることができます。
活動的な畳の間と連動することで、空間の全体の中に身を置きながらも、集中するために少しこもり、日々の時間を大切に過ごせるように設えられております。
壁の一部はお施主様のルーツである能登の、文化・歴史的な色味である「加賀群青」の色味を配しております。
自分のルーツから色を考えるという、通常ではなかなか考えられない位の住まい手に寄り添った空間です。
くらしの見学会では、空間作りに携わったディレクターや、現場監督も参加し、
畳の間の奥には、書斎機能としてのスペースを設けました
室内に優しく流れゆく風をほのかに感じながら、落ち着い
活動的な畳の間と連動することで、空間の全体の中に身を
壁の一部はお施主様のルーツである能登の、文化・歴史的
自分のルーツから色を考えるという、通常ではなかなか考
くらしの見学会では、空間作りに携わったディレクターや、現場監督も参加し、
参加者さまのご質問、相談になんでもお答えいたします。
実際に生活しているお施主様からの生の声も聞くことのできる貴重な機会ですので、
リノベーションを真剣にお考えの方、豊かな暮らしをお考えの方、是非ご参加ください。
*操作方法がわからない方は、大変お手数ですがonboro@nengo.jpまで
・お名前
・ご連絡先
・参加人数
をお送りください。
・お名前
・ご連絡先
・参加人数
をお送りください。


手塚 千陽 tezuka chiharu
千葉県市原市出身
2017.06.16
緑に集まる人々
休日にお弁当を持って公園に出かけたり、緑道をマラソンしたり。
緑が美しい場所で過ごす人も多いかもしれません。
子供は裸足で駆け回ったり、水遊びをしたり
大人もわざわざ外でご飯をたべたりしたくなりますよね。
気持ちいのと、たのしいのと、ワクワクする気持ちが
何歳になっても人間の体には染みついているのかもしれません。
人間は緑の自然を見たり触れたりするとリラックス状態になるそう。
植物でリラックスを感じるならば、植物と触れ合う時間が長ければ長いほどリラックス状態は長時間に及びます。
緊張や感情が高ぶる状態ばかりだと白血球のバランスが崩れ、病気が発生することがあるそう。
そういう意味では、緑の中で過ごしたり、植物に触れることそのものが健康法になると考えてもおかしくはありません。
家の近くに、緑の美しい場所があったり、
出かけて、植物に触れてゆっくり過ごすことのできる公園がある
なんていいのも、住む街を選ぶ上での一つのポイントになるかもしれませんね。


手塚 千陽 tezuka chiharu
千葉県市原市出身
2017.06.13
物件特集 ~ 緑視率編 ~
こんにちは。
おんぼろ不動産マーケットの桃井です。
今日は緑視率の高い物件を特集でご紹介します。
緑視率については、以前にブログでご紹介いたしました。こちらを参照
窓から2m離れた場所から写真を撮影し、
写真全体に占める緑(若しくは空)の割合を5段階で表現しています。
5:緑(若しくは空)の割合が全体の7割以上ある
4:緑(若しくは空)の割合が全体の5割以上ある
3:緑(若しくは空)の割合が全体の3割以上ある
2:緑(若しくは空)の割合が全体の1割以上ある
1:緑(若しくは空)が見えない
窓から気持ちのいい緑が良く見える物件はこちら↓
■宮前平スカイハイツ
丘を越えた先にある、風と光に満ちた家室内を見ると、まずは目の前に広がる庭の緑に目が奪われます。1Fだからと侮るなかれ。
人の目は全くと言っていいほど気になりません。緑視率が高く、休みの日の午前中に、窓辺で珈琲を飲むシーンを想像してみましたが、妄想だけでかなり気持ちよく トリップできました。
更には角住戸ですので、風の流れが心地よさに更なるスパイスを与えてくれます。冬晴れのこの日に窓を開けていても、数十秒の間、目を閉じたくなるような。そんな時間が過せます。■東の街3号棟
室内に入って1番に感じるのは気持ちのいい風の流れ。
南北の窓を開けて風を感じながら、静かに物思いにふけりたくなってしまいます。晴れた日には、バルコニーからは富士山も見ます。この景色は贅沢ですね。
逗子の花火大会もバルコニーから見ることができます。混雑に巻き込まれることなく、夏の夜にビール片手に花火観賞も。
■
ゆりが丘ヴィレッジ
鶯がさえずり蝶が舞う丘の上のオアシス
緑あふれるゆるやかな坂道に沿って各建物があります。
号棟を示す木のプレートや敷地内をぐるり一周している遊歩道、緑の東屋がまるで別荘地にいるような気分にさせてくれます。
低層の住宅が建ち並ぶ閑静な住宅街には、豊かな緑に誘われた鳥や蝶が自然と集まり、耳を澄ますとウグイスの鳴き声も聞こえてきます。
号棟を示す木のプレートや敷地内をぐるり一周している遊歩道、緑の東屋がまるで別荘地にいるような気分にさせてくれます。
低層の住宅が建ち並ぶ閑静な住宅街には、豊かな緑に誘われた鳥や蝶が自然と集まり、耳を澄ますとウグイスの鳴き声も聞こえてきます。
2017.06.11
家は、カタログギフトから選ぶ訳ではないですから。
こんにちは。
和泉です。
家創りははじめてなんで、どんな事からはじめて、
どんな事を伝えたら良いのか...分からない...。。
という事を、よくお客様から聞きます。
ハイ。お答えします。
残念ながら日本では、義務教育の中で「豊かな住まい方」や
「豊かな暮らし方」についての切り口で教育が行われてきて
いないので、家を購入するフェーズに突入して初めて、この
様な問題にぶつかります。
これでは豊かな暮らしを考える時間は短いですよね...。。
それを憂いても仕方がないので、差し迫っている問題の回答
からお伝えすると...
とどのつまり...「楽しめば、良いんです。」
はい、至極簡単な回答で申し訳ありません。。。
打ち合わせのやり方とか、そもそもアプローチの方法とか色々
ありますが、「自分たちの家創りを楽しむ!」という決意こそが
すべての帰結する考え方であり、これが潤沢にある場合と、
欠落している場合だと、完成物にとんでもなく大きな差が出ます。
これ、経験上間違いありません。
私はNYでデザインを勉強し、帰国後は不動産→設計事務所→
空間ディレクターという職の変遷の中で様々なお宅を創らせて
頂きましたが、この原則が間違っていた事は、只の一度もあり
ません。
でも、これを実践する事は、中々容易ではないですよね。
なんせ、どうやって楽しみかさえ、手探りですから。
だからこそ、自分はこういう考えを持っていて、(これが良いの
か悪いのかは分からないけど...でも良いんです)こうやって生きて
いきたいんだよね。というのを考えるきっかけにしていただきたい
のです。
私達は、プロとして皆様の生き方を空間に具現化していきます。
皆様は、「住まうプロ」ですから、どうやって暮らしたいか?に
ついてのお考えは、皆様からしか出てきません。
とりあえず思っている事をジャンジャカぶつけてみてください。
それをくみ取って、咀嚼したり、まとめたり、編集したりするのは、
私達がやりますので、安心して。
何でも良いんです。
こんな事言って良いのかな?ってことはないんです。
むしろ、そういった部分にこそ、真の想いが隠れているはずです。
私達は、個別に違う皆様の想いを、一つ一つ大切にしています。
くみ取ってもらえないんじゃないか??というのは、考える必要が
ありません。
もし、作り手側が「??」であったのならば、それはパートナーと
してふさわしくない、という結論で良いと思います。
このプロセスにおいて、必ず自分だけの「豊かな暮らし方」に行き
当たる事ができますから。大丈夫です。
家は、カタログギフトで選ぶ訳ではないですから。


[ 空間ディレクター 兼 仕立屋 ]
和泉 直人 izumi naoto
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