白井晟一の今に残る建物の世界アトリエNo.7

この建物は、1959年にアーティストである増田義祐・欣子夫妻の為に、54歳の白井晟一が設計した住宅で当時「増田夫妻のアトリエ」という名で発表され、白井晟一の住宅作品の中でも特筆すべき建物です。寡作の建築家である白井晟一が残した建築は70作品余りとされ、その中で現在も残っている建築物はその半分、住宅は更にその半分となっており、非常に希少性の高い建築物と言えます。

 

白井晟一はあまり所有者の名前を作品につけることはなかったとされていますが、この家には先述の通り「増田夫妻のアトリエ」と名付けました。きっとチャーミングで仲の良いご夫妻に惹かれてのことではないかと思います。一方で芸術家のアトリエ兼住宅のいくつかにNoを付けて発表しており、この「増田夫妻のアトリエ」はNoを付けるとすれば7番目となります。

白井晟一の令孫である建築家・白井原太氏の改修設計によって2021年に改修され、新たなフェーズを迎えるこの建物は「アトリエNo.7」と名付けられました。

 

築60年あまりの木造住宅ですが、設備機器は新しく改修されつつ年を重ね深みを増した風情や建築意匠設計はそのまま残しました。建築業界では有名ないわば歴史的建造物となります。日本の建築史に名だたる歴史を残した建築家設計の再生されたモダニズム住宅をイメージして頂ければと思います。

今回弊社でもこの建築物の継承のお手伝いが出来ればと思います。

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建築写真撮影:白井原太

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物件名白井晟一の今に残る建物の世界
アトリエNo.7
所在地東京都世田谷区祖師谷5丁目
最寄り駅小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅より徒歩15分
面積1F 49.58㎡ 2F 18.18㎡
間取り1LDK
構造木造亜鉛メッキ鋼板瓦棒葺2階建
築年月(築年数)1959年11月
駐車場有り
用途地域第一種低層住居専用地域
権利所有権
取引態様仲介
お問合せ先044-829-3324
備考※こちらの物件はご成約済みです。