オーナー側と仲介では足並みが揃わないケースがほとんどです

更新日 2023.03.10

売主・貸主(=オーナー)と仲介では足並みが実は揃っていないことがほとんどです。

当然仲介は「オーナーさんのことを第一に!」と合言葉のように言いますが

仕組みを理解すれば足並みが揃わないのは当然なのです。

 

例えば売買で説明します。

特に金額面で足並みが揃わないケースがほとんどです。

◆値引き面

オーナーさんは5,000万円で販売している物件を100万円値引きした場合、

100万円利益を失います。

対して仲介会社は100万円値引きしたところで仲介手数料が3万円減るだけなのです。

さらに不動産会社はほとんどが成果報酬となっています。

ただ一般的な不動産会社の会社員であれば歩合は仲介手数料の5-10%程です。

そうなりますと

●オーナー

5,000万円を100万円値引きする=100万円の利益放棄

●仲介

5,000万円を100万円値引きする

=仲介手数料を100万円の3%の3万円の利益放棄:不動産会社

→(歩合率が高く10%だとして)3万円の10%=3,000円の利益放棄:担当営業マン

 

100万円の値引きが

●オーナーには100万円

●担当者には3,000円

という価値感覚になるのです。

 

これでは足並みが揃うはずがありません。

オーナーさんが「この担当者、軽々しく百万円単位の値引きを言ってくるなー」と感じるのは

この仕組みのせいなのです。

 

◆仲介手数料

こちらも売却のケースでご説明させていただきます。

売却活動を始める前に媒介契約というものを締結するのですが、

その際に仲介手数料に関しても取り決めを行います。

半分くらいの確率で「仲介手数料割引できない?」と言われます。

仮に5,000万円くらいの物件であれば

手数料3%:150万円

手数料1.5%:75万円

です。

仲介側の気持ちを言いますと

「これから行う作業(売却活動)で最初から割引を言われたらやる気は当然減ります」

服や家電、食べ物でも割安なものは「MADE IN JAPAN」ではなく海外製品です。

つまり人件費が安い、丁寧な作業を省いて原価を抑える方法で出し値を抑えております。

やはり営業マンも人ですし、何人ものお客様を担当してどうしても優先順位を付けざるを得ないとなれば、どう優先順位をつけるかはお分かりかと思います。

仲介手数料を値引き交渉をしておいて、見ず知らずの購入検討者が

「100万円引きで申し込みます」と言って、それに対し

「それくらいならOK!」となれば仲介の気持ちはズタズタです。

 

先日、ドラマで妻夫木聡主演のGet Readyという医療ドラマがありましたが

確かな技術を持つ医者に命を託すのであれば法外な治療費を払うのが人間です。

 

弊社は大手企業ではありませんが、40年以上も存続している数少ない会社ですし

不動産仲介には自信を持っております。

ですので手数料の値引きなどには応じておりませんし、

相見積もりなどはお断りしております。

(不動産で相見積もりというのは本当に意味がありません。詳しくは弊社社長の著書をご覧下さいませ)

それは絶対に満足していただける自信と、それをしてきただけの実績があるからです。

 

弊社ではオーナー様と足並みをそろえることができ、

確かな実力を兼ね備えておりますので

不動産関係でお困りのことがあればぜひ弊社にご相談をいただければと思います。

 

よろしくお願いいたします。