【 通信発信基地局から、地域参加型の文化発信基地局へ
高津の新たな文化やアイデアを沸騰させる複合施設「BOIL」 】
―背景―
元となる通信ビル「NTT 溝ノ口ビル」は、1974 年の竣工時より、電話回線への加入や料金の支払い窓口などとして利用され、地域の人たちを支えていた一方で、近年は技術の進歩や業務効率化等により事務棟建物内に余白が生まれていました。この余白を生かして地域を支え続けたいという想いからこれまでの「通信」発信基地局の機能から、地域参加型の「文化」発信基地局という機能を有する複合施設へとコンバージョンしました。
―スキーム―
NTTグループの不動産利活用を一元的にコーディネートするNTTアーバンソリューションズを窓口に、不動産開発を行うNTT都市開発が事業主体となり、NTT東日本が所有するビルの利活用を計画、設計施工、サブリース、運営マネジメントをリノベるが担当。地元企業との協業として川崎市を基盤とするNENGO が運営を行っております。
―デザイン―
元来インフラ施設としてつくられた堅牢な構造躯体により、9m× 24m の大空間やコンバージョンを可能とし、可変性が高い空間を実現。
解体工事の際、窓枠の上部に現れたさび止め塗装の鮮やかなオレンジ色。これをエントランスの庇や家具のアクセントカラーとしました。天井は躯体あらわしとすることで、高さを活かした開放的な空間を実現しました。
タイル貼りの重厚感のある外観に合わせ、無垢材を中心とした素材を選定しております。既存の内装の名残を感じていただくため、既存の天井高に合わせて壁を立ち上げるなど、既存の建物の状態を活かして歴史を尊重すると同時に、新しいものを取り入れ、街に開くデザインとなっております。
物件名 | 文化とアイデアを沸騰させる複合施設 【BOIL】 |
所在地 | 川崎市高津区溝口3-2-5 |
最寄り駅 | 最寄駅:東急田園都市線「高津」駅徒歩4分 東急田園都市線・東急大井町線「溝の口」駅、JR南武線「武蔵溝ノ口」駅徒歩7分 |
構造 | RC造3階建 |
築年月(築年数) | 1972年 |
備考 | <事業主>NTT都市開発 <総合企画・設計・施工>リノべる <運営企画・リーシング>NENGO |