5羽と1人の住まい【T邸】

住宅探しの入り口部分からサポートをさせていただきました。

不動産を購入するとなると「なんとなーく買ったほうが良いのかなというところからSUUMO等で物件情報を閲覧し、気になる物件を問合せ→内覧→契約」というのが王道ルートですが現実はこんなスムーズにはいきません。

いざ物件を内覧して気に入っても
「果たしてそもそも自分は不動産を買うべきなのか」
「今買うべきなのか」
「予算設定、エリア設定は正しいのか」
「他にも良い物件があるのでは」
といった理由で決めきれないかたが大半です。

こちらのお客様は本当に入口の「不動産を買うことのメリット、デメリット」ところから弊社が関与させていただきました。
そもそも生きるうえで「衣・住・食」は切っても切り離せない要素です。
仕事で毎日スーツを着るかたはオーダースーツを購入するでしょうし、仕事でスポーツをするスポーツ選手は用具をオーダーするでしょう。
そしてそもそも着るもの、食べるものといった生活最必需品を”レンタル”することはないはずです。
ウェディングドレスや喪服など、着る機会がほとんどないものに関してはレンタルもありですが基本的に着るものは購入しているはずです。
ではなぜ「住」は借りているのでしょうか。
こういったところを雑談踏まえて数回お話ししたのを覚えております。

”自分にとって家を買うこと”について十二分に検討していただいた上、物件探しに入り5羽の鳥と一緒に住める、5羽の鳥が住みやすい住宅を【物件購入+リノベーション】というかたちで叶えていただきました。
一般的には注文住宅やリノベーションというのは「めんどくさい」「贅沢」といった印象を持つ方が多いですが、それこそ人生の大半を過ごす家なので拘って当然ですし、全く贅沢ではありません。
今回の住宅は38㎡と決して広いとはいえない空間ですが【5羽と1人】が快適に住むための最高の空間をリノベーションにより作り上げることができました。
具体的には間仕切り壁をなるべく無くし鳥たちが快適に飛び回れるようにし、かつ風通りの良さをキープしつつ脱走を含めた事故を防げるブラインドを採用。
そして止まり木やバードアスレチックを設置しやすいような仕上げをし、建材には化学薬品や金属を一切使用せず、鳥にも人にも優しい自然素材を採用。
人の使うウォークインクローゼットや収納は裏側にひっそりと配置され、キッチン用具も基本的に建具に収納されるというあくまで鳥ファーストな間取りとなっております。

物件名5羽と1人の住まい
【T邸】
所在地東京都葛飾区
面積38㎡
構造RC
備考<設計>RYO ASO DESIGN OFFICE <施工>NENGO<写真>AKIRA NAKAMURA、RYO ASO DESIGN OFFICE